この恋のとろける温もりを感じたい




澄んだ声が耳に響き渡り我に返った。



「す...すみません」


「お嬢さん、雨の日は気をつけて」



王子様は微笑み、抱えた私を足から下ろしてくれた。



「あの...ありがとうございました、どうお礼を言えばいいのか...」


どうすればいいの?



こんな理想の人、めったに逢う事なんて出来ない。



この際何かを口実に何て大胆な事、私に限って出来るはずも無く...


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