妹から彼女へ…。
真実は、お酒をこぼした事さえも忘れていた位ショックを受けていた。

それもそのはず。自分の好きな人が目の前に居るのに、その相手から好きな人がいるなんて言われるし…。

『真実、酒こぼしてるぞ?ほら、拭かないと服がシミになるぞ?すいませーん、お絞り下さい。』

『え?あ、うん… 。』

駄目だあたし完全に上の空だわ。

『真実、しっかりしろよ。俺そんなに変な話したか?』

雄也は、テーブルを拭きながら真実を心配した。

『大丈夫だよ。いきなり言うからビックリしただけ!』

変も何もないよ!あたしを殺す気か?(泣)

『そっか。急にごめんな。前から色々悩んでてさ…。悪いなこんな話して。』

もう、悪いなんてとこじゃない。がっかりだよ~。

にしても雄也嬉しそうな顔してるよ。

仕方ない。あたしが一肌脱ぐか。こんな事する立場じゃないのに。

気分はまるでブラックホール。

誰かあたしを助けて~。(泣)
雄也に恋する真実。
彼の気持ちは、好きな彼女へと行くのでしょうか。

真実の心は、ますます不安定になるばかりです。
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