godlh
「だから、いいって言ってるでしょっ。」
さっきの返事は、梢に向けて発した言葉だ。だから、彫野の返事にイライラした。
それでも、彫野にとっては、またとないチャンスだった。
―――とにかく、ここは下手に出るんだ。
プライドも、何もかなぐり捨てて、あゆみに媚びへつらった。
「ごめんね。あまりにうれしくて、変な返事しちゃった。さぁ、行こうか。」
「・・・。」
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