godlh
「と言う事は?」
「たぶん、愛内はいなくなる・・・。」
その言葉を聞いて、僕はまた扉を蹴飛ばした。今度は、さっきよりも力を込めた。でも、やっぱりダメだった。
「だから、落ち着けって。」
その大きな声に、僕は冷静さを取り戻した。
「ご、ごめん。」
「昨日、秀郎は何をした?何のために、あんな嫌な思いをしたんだ?」
そう言いながら、鞄から例のナイフを取り出した。ナイフを包んでいる白い布を取ると、相変わらずすごい臭いがした。
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