godlh
校門を出て、まず、辺りを見回した。
当然、秀郎の姿はない。その事が、惟を焦らした。
早く、深く、呼吸した。頭の中にある二酸化炭素を全て吐き出し、新鮮な極上の酸素を脳に送り込む。惟が、心を乱した時によくやる行動だ。それをいつもより多く、激しくやった。
気持ちが落ち着き、脳がはりきって活動を始めた。それと同時に、惟ははりきって走り出した。
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