godlh
忘れ物
あゆみは、彫野の忘れ物に気がついた。
―――まだ、そんなに遠くに行ってないよね。
家に鞄だけ置くと、あゆみはすぐに彫野の後を追った。
―――彫野君、どんな顔するかな?
予期しない出会いに喜ぶ彫野の顔しか、あゆみの頭には浮かばなかった。そして、彫野の笑顔を想い浮かべると、無意識のうちに小走りになっていた。
< 96 / 206 >

この作品をシェア

pagetop