オオカミさんと子リスちゃん
指輪の手を空に向かって、上にかざしてみた。


「綺麗、すごく、可愛い。
大上さん、ありがとう、ずっと、ず~うっと、大事にするね。」


「ずっと、大事にしてもらわなきゃ、
困るよ。
俺、子リスちゃんは、手離すつもりないし…。」


唇の片方の口角を上げて、笑う。


『ちょっと、笑いが、怖いんですけど…。』

一瞬、引いてしまった。


そんな、私の気持ちにお構い無く、


「今は、俺、高いの買えないけど、将来、
結婚する時は、ちゃんとしたのあげるね。」


「ありがとう、…って、プロポーズですか?」


予想外の言葉に動揺した。


「そうだよ、だから言ったよね。
離すつもりないってね。
一生ね。」


『大上さんから、逃げられそうにない。
私も、逃げるつもりもないけど…。』


「じゃあ、私を離さないでね。」

笑顔で、答えた。


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