オオカミさんと子リスちゃん
市内の図書館で待ち合わせして強制的に手を
繋がされ、二人並んで館内に入った。


外の暑さとは、うって変わって、冷房が効いた
館内は天国のようだった。


平日にも関わらず、夏休みとあってか、
親子連れの人達や学生の人達が、多かった。


階段で上り、2階のスタディルームの扉を
開ける。


「結構いるね。」

小声で、大上さんに話す。


「そうだね。」

と言いながら、部屋の奥へズンズン
入っていった。


小走りで、私は後についていった。


「あそこ空いてる。」

と、言って、小声で、指差す。


2人で、並んで、その席に着いた。




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