【完】神様のうそ、食べた。


「えー!! でも有沢(ありさわ)さんが、みなみ先生は絶対お願いしますって!」

ちゃっかり名前まで覚えてるんだ……。

チラッと有沢さんとやらの方を向くと、にこやかに営業スマイルを向けられた。

ん~~。

無理だ。合コンなんて絶対無理!

学生時代に友達に連れてかれて何回か行ったけど、話は弾まないし、気を使って話かけられた時は居たたまれないし。

「ご、ごめんね。有沢さんによろしくね」


そう言って、そそくさとお残りさんが残っている部屋に逃げ込んだ。

明美先生は、唇を尖らせていたけれど、ごめんなさい!!
今は! 本当に! 恋愛なんて興味持ちたくないの!

「あら、ちょうど良かった。みなみ先生、少しだけ電話するから見ててもらっていい?」

お残りの部屋は、2歳の男の子一人だったので、手を洗いながら頷いた。

「真(まこと)君、何読んでるの?」

一人、絨毯の上で足を伸ばして座っている真くんに話しかける。
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