四季。彼と生きた青春





毎日、毎日、毎日、毎日。


暗くて、重くて、暗くて、息をするのも怖かった。


『四季、俺たち付き合うか』


でも、もう、きっと、ほら。


腕が、声が、やさしくて、息をするのもつらくなる。


『う…うん、つきあう…付き合う…っ』


16歳になったばかりの春。

塾で知り合って志望校がおなじだとわかり親しくなった彼が、晴れておなじクラスになった放課後の教室で、伏し目がちに告げた言葉に顔が熱くなるのを感じながら二つ返事で答えた。


『た、たいら…っ!』

『なんだよ』


無愛想な彼と目が合う瞬間は、いつも心臓が跳ねる。


『ぎゅってして!』

『…はあ?』


なんだかんだ言ってわたしにあまい彼が好き




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