あの子になりたい
「莉緒さんと言ったよね。ごめんなさい。私もあなたと春樹みたいな関係になれる人を見つけるわ。」
そう言って絵里奈さんは運転手付きの車に乗って帰って言った。
「はぁぁぁ」
安心したのか私はその場に崩れ落ちた。
春樹と拓馬が助けに来てくれなかったらと思うと震える。
それに気づいたのか春樹が抱きしめてくれた。
「莉緒。大丈夫か?本当にごめんな。」
「んっんー。」
隣から咳払いが聞こえた。