哀しみの瞳

由理の反抗

由理にとって、着心地の良い服とは言えなかった。


が、しかし二人は、とても喜んでくれた。


こういう何気ないことが、二人にとっては、しあわせなのだろうか……


素敵なドレスを身にまとい、高級なレストランに来て親子3人で贅沢な一時を過ごす。


何ら、心の奥底をお互いに見せることもせずに、上辺だけの笑みを浮かべる。


何が楽しいのだろうと、由理は思った。


自分が考えているしあわせは…こういう事なのか?


これが本当の親子の在るべき姿なのであろうか?
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