哀しみの瞳
ある日の夕食の時~


(高橋)
「由理?今度、父さんと母さんと由理とで、何処か静かな所で、美味しい物食べに行かないか?…此処へ来てからというもの、一度も、外で食事してないだろう?……由理も、もうっ20才過ぎたんだし…何処か行きたい所は無いのか?」



(由理)
「いえっ、私は、別に………こうやって、家に居て3人で食事してるだけで、充分ですから………あっ、でも、何処かいい所あれば…おまかせしますから、私は、それで……」



(みち子)
「あなた?あの〇〇〇ホテルの、あのレストランは、どうかしら!夜景が綺麗で素晴らしい眺めで料理も美味しいし……」



(高橋)
「ああっ、そうか!そうだな、じゃあ早速予約しておくよ!由理?今週の金曜の夜で、どうかな?」



(由理)
「ええっ、もうですか?……でも、私そんな、ホテルでなんて…何着ていけばいいのか!」



(みち子)
「大丈夫!貴女には、内緒で、もう用意してあるのよ!由理ちゃん、気に入ってくれると良いのだけど…」
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