年下のあの子に一目惚れ

そんな土曜日


私は幼稚園の頃からの親友、


美咲の家に遊びにいった。


『あーお腹すいたっ!なんか買いにいこーよ!夏希!』


私もちょうどお腹すいてたんだ!

『うんっ、いこ!』

私達は近くのコンビニまで

買い物にいった。


その帰り道━━━━━


『お菓子買いすぎたなー』

はぁ、お菓子買いすぎっちゃった…

『またー?ばかじゃないのー?』

そう、私はいつも買いすぎてしまう。

そしていつも美咲に笑われるのだ。


そんな時、私達の後ろから

笑い声が聞こえた。

『はははっ!バカだろお前!』


振り返ってみると、近くの中学校、


桜ヶ丘中学のジャージを着た男子集団

だった。


ソックス履いてるからサッカー部かな?


にしても中学生はまだかわいいなー。


なんて久々の男子に目を輝かせてると、


『お、JKじゃん!』


なんですって⁉︎

近頃の中学生は、先輩に対してなんて

態度を…!

『お、まじじゃん
しかもなかなかかわいー』

くっ…!

『はははっ!夏希、中学生になめられ
てるねー』

なんで私だけそんなにバカにされるのよ!

私達を追い抜かして行くその

サッカー部集団を睨んだ。

『怖いってー夏希ー』

『いつまでもうるさいよ!』

まだ笑っている美咲…

なんで美咲はなにも言われないの!


中学生め…!


すると後ろからまた声が…

『おーい!待てよー!』


むっ、また中学生…!


『またバカにされるんじゃない⁉︎』

『うるさーいっ!』

でもその中学生は

私達に目もくれず駆け抜けていった。


あ、いい匂い…



『ねぇ、今の子カッコ良くなかった⁉︎』


『たしかに…しかもいい匂い…』

頭からあの子の横顔が離れない。

カッコよかったなー。

『え、夏希、もしかして…
好きになっちゃった?』


ニヤニヤしながら聞くな!

『なわけないじゃん!
中学生なんか大嫌いだよ!』


『だよね〜』

おいっ、笑うなよ!

< 2 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop