・約束・2
「ハハッ・・・イイ男に育ちそうだな」

「・・・ん・・・」

タオルに顔を埋めたまま話していた私を
雅也は優しく抱き寄せた。



「やっぱり、何かあったんだな?
話したくない事? 話せない事?」




「・・・話し‘難い’・・・コト」

そう言っただけで、雅也はピンときたようで。


「もしかして、今日は瀬戸川さんと仕事だった?」


「・・・ん・・・」


「何か・・・言われた?」


「・・・何も」


「何か・・・された?」


「・・・されてないよ」





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