・約束・2
「もう無茶しないでくれよ?オレの命がいくつあっても足りなくなる」


「・・・ん」


雅也にシャツを着せると、私は
その胸に飛び込んだ。


「雅也・・・愛してる」



「春夏、このインタビューが終われば、オレたちには隠し事は何も無くなる。
そしたら、三人で行きたい場所があるんだ」


「どこ?」


「・・・教会・・・」


「?」


「ちゃんと、結婚式挙げよう」


「・・・うん・・・」


「さぁ時間だ。行ってくるよ」

席を立つ雅也を私は笑顔で見送った。

「行ってらっしゃい」
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