・約束・2
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「・・・ココで合ってるのかな・・・」

瀬戸川さんから指定された場所は、隠れ家的なオシャレなbar


入口のドアを開けると、カウンターに座っている瀬戸川さんを見つけ、
声をかけた。


「申し訳ありません。お待たせしました」


「アッ小田さん。どうぞ」

勧められた席に座る。



「何にする?」

「・・・えっと・・・モスコを・・・」



店内は薄暗く、隣に座る瀬戸川さんの顔がやっと見えるくらいだ・・・



「ごめんなさいね。付き合わせてしまって。お子さんは大丈夫?」


「はい。社内の託児所に預かってもらっていますから。
 それより、先程はうちの者が失礼しました・・・」

一礼したタイミングでバーテンダーからモスコが出された。


「ふふっ乾杯しましょうか」


「ハ・・・イ」

‘カチン’と小さく音を立てるグラス。
瀬戸川さんは、お酒もよく似合う・・・


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