危険なアイツと結婚生活
「じゃ、四人で飲み直しに……」
賢一が口を開いた時……
「戸崎さん!!」
急に後ろから呼ばれ、ビクッと飛び上がった。
恐る恐る振り返ると、中山とやまちゃんが立っていて。
俺はかぶっていたオレンジ色の碧ウィッグを瞬時に取る。
それでも中山は目を潤ませて俺たちを見ていて。
「あぁ……
玄さんに……
キングのカズ……」
震える声で言う。
なんだか面倒なことになってきたよ。
「僕は?
僕には興味ないの?」
そう言う隆太を無視して、
「な……何してるんですか?」
瞳に涙を溜めて聞く中山。
俺が口を開こうとする前に、
「四人で合コン行ったんですよ」
賢一が馬鹿なことを話してしまう。