危険なアイツと結婚生活







「お前ら、そんなんでいいと思ってんのか?」




部屋に、優弥の怒号が響いた。

俺たちは背筋をピンとして、優弥を見る。

優弥優弥って言うけど、彼はバスケ部の鬼の遠藤先輩。

今さらチームメイトなんていっても怖くて逆らえないし……

俺たち、どうなってしまうんだろう。





こんな俺たちの気持ちなんて分からない優弥。

ライオンのような目で、俺たちを睨む。






「いいか!

てめぇらは、基礎もなってねぇ。

おまけにその馬鹿げた性格。

メジャーデビューどころか、インディーズにもなれねぇよ」




優弥は本気だ。

そして俺らは、




「「「はい!!」」」




部活さながらの返事をして、さらに彼の怒りを買う。





「てめぇら……

どういうつもりだ。

俺はてめぇらの仲間じゃねぇのか」



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