危険なアイツと結婚生活
仲間って言われても……
優弥が勝手に入ってきただけじゃん。
俺たちは顔を見合わせる。
「こんな上下関係のあるバンドなんて売れねぇよ!
敬語使うなつっただろ!」
そう言われても、優弥が怖すぎて。
自分の意見なんて言えるわけないじゃん。
何も言えない俺たち。
こんな俺たちを見回して、優弥はため息をついた。
「いいか。
俺はお前らを見込んでいる。
一ヶ月後までにお前らをカリスマに仕上げる」
彼はそう言って、部屋を出ていった。