トライアングル~永遠を君と~
“スキ”
耳から聴こえたその声は、甘い香りを放ちながら胸にストンと落ちた。
舞歌や詩乃、お母さんやお兄ちゃんにも何回と言われてきたものだ。
それなのに、誰よりも甘く優しい言葉。
“なんでいま、彼は目の前にいないんだろう。”
私の悪魔な心が囁いた。
こんなに好きなのに、なんで会えないの?
こんなに好きなのに、なんで…?
「しゅ、くん〜」
涙が一粒流れる。
止めようとしても止まらなくて…
まるで涙の蛇口が壊れたみたい。
『ちょっ、深雨!?』
電話からは秀くんの慌てる声がした。
『ごめん、嫌だった…?』
心配そうな声。
でもね、違うの。