枯れない花


『そう……』



『私が逃げなければ良かった話だよね…

 わかってる。  全部。』



『咲希…』


『きっと、この紫陽花達もすぐに枯れてし

 まうでしょう。

 でもね、この花達は見ている。全てを。

 そして、絶対に枯れない花。』


『枯れない花…』


『だから、忘れないでね。

 この花も、私の事も……』


『咲希?
 

 咲希!!』



 いない!!


 すぐとなりにいたはずなのに、

 

 咲希!!




 何度も呼んだが咲希はどこにも居なかっ

 た。








その後に、聞いた話



咲希は、紫陽花の中で倒れているのが見つかったと。






その後に私に会いに来てくれた。





紫陽花達は、何もかも知ってるんだね。






そう言って、しゃがむゆりあは、怪訝な顔を
していた。








    

              終わり





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