キミとひとつになれたら
人ごみの中を歩いて、到着したのは、携帯ショップ。
「携帯…買うの?」
「まぁね」
私はまだ…携帯を持ってない。
同級生はみんな持ってるのに。
当然、四ノ宮くんも。
中に入って、私はキョロキョロと周りを見渡した。
「小春ちゃんは、スマホとガラケーどっちがいい?」
突然言われた、意味のわからない用語に戸惑う。
「えっと……」
「あ、スマホっていうのは、コレだよ」
彼が指差したのは、よくクラスの女の子が休み時間にいじってるやつだった。
「ガラケーってのは、コレの事」
次に彼が指差したのは、折りたたみ式の携帯。
「私だったら……」
スマホ、という物はすごく便利らしい。
だけど……。