キミとひとつになれたら



人ごみの中を歩いて、到着したのは、携帯ショップ。




「携帯…買うの?」


「まぁね」



私はまだ…携帯を持ってない。




同級生はみんな持ってるのに。


当然、四ノ宮くんも。




中に入って、私はキョロキョロと周りを見渡した。






「小春ちゃんは、スマホとガラケーどっちがいい?」



突然言われた、意味のわからない用語に戸惑う。





「えっと……」


「あ、スマホっていうのは、コレだよ」




彼が指差したのは、よくクラスの女の子が休み時間にいじってるやつだった。





「ガラケーってのは、コレの事」



次に彼が指差したのは、折りたたみ式の携帯。




「私だったら……」




スマホ、という物はすごく便利らしい。
だけど……。



< 117 / 420 >

この作品をシェア

pagetop