キミとひとつになれたら





「お待たせ」



しばらくして、彼が戻ってきた。


手には小さな紙袋が。





「さっ、早速帰って、携帯を充電しないと。コレ、充電しないと使えないから」



再び私の手を握り、彼は歩き出した。





「見たいお店があったら、言ってね」


「うん…」



人ごみの中を歩いてると、






―ドンッ




「きゃっ……」



私は人にぶつかってしまった。






「ちょっとあんた、どこ見て歩いてんのよ」



ぶつかった相手は、制服姿の女の子。






「すみません……」


「ちゃんと前見て歩けよ。この根暗女」



今時の、ギャル系の子。苦手なタイプだ。





「んっ……」



私の手を握る四ノ宮くんの手に、急に力が入った。



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