キミとひとつになれたら




「ってか、俺の名前…わかる、かな?」



首を横に振った。




覚えてない。
クラスメイトだけど……。




「そっかぁ。俺、春井翔(はるいかける)。冬真の友達。よろしくね」



ニコッと、爽やかな笑顔と同時に差し出された手。




オズオズと、その手を握った。





スラッと高い背。
サラサラした茶髪。
綺麗な二重に、スッとした鼻筋。



この人には“カッコイイ”という言葉がピッタリだ。




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