キミとひとつになれたら




「っ…こ、はる……」


「…翔くんっ……」



右目を押さえながら、翔くんはこっちを見た。





「お前…大丈夫、か?あいつに…何もされてない…?」


目を刺されて、辛いはず。
なのに彼は私の心配をした。




「私は大丈夫……。翔くん、これで…押さえて…」


ハンカチを渡した。




「サンキュ……」


「…痛む?」


「今は…だいぶ、マシになった……。つーか……」



翔くんは、地下室全体を見渡した。





「こんなのっ……マジ頭おかしい。あいつ、人…殺してんのかよ……」




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