キミとひとつになれたら




しばらく葛藤し続けて、次の瞬間ガチャっという音がした。


南京錠が…外れた…。




ふぅ、と安堵のため息を漏らしつつドアを開けて中に入った。


悠長にはしてられない。

急がないと。




電気を点けて、階段を下りていく。
異臭を避けるため鼻をつまみながら歩いた。






「翔くん……」



ゆっくり、壁にもたれかかる翔くんのそばに寄った。




途中、死体の肉片を踏んでしまった。
べチャっという嫌な音と嫌な感触がした。


吐き気を催しながらも、耐えた。




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