キミとひとつになれたら




「でも小春ちゃんにあんな事をしたんだもん。当然の報いかもね」




彼の口から急に飛び出してきたのは、冷たい言葉。





感情がこもってない。



言い方が氷のように、冷たい。



表情だって……笑ってる。


小さくだけど、笑ってる……。





「…四ノ宮くん……」


と、言いかけたところにチャイムが鳴った。






「また後でね?小春ちゃん」



手を振って、彼は自分の席へ戻って行った。







時折、彼が怖く見えるのは…気のせいかな?




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