Entre nous
今度は一体何なのだろうか…。
あろう事か、廊下で拉致され、またもや例のあの場所へと連れてこさせられた…。
絶対にこれはもう女子達のいじめの標的になったな…。
廊下で連れて行かれる時に見た女子達のあたしを睨むあの視線を思い出し…ため息が漏れる。
「ねぇねぇ、篠月ちゃん…篠月ちゃんってば!」
「……なんですか」
少しぎろりと睨んでしまった。大体あんな人前で攫うだなんて、この人達は常識というものを理解しないのだろうか。
「…そう、睨まないでよ。何かあったの?……やっぱり海斗?」
あたしの前に座り、お茶を置く。別に良いんだけどな。お茶なんて。
「いえ、違います…」
確かにあたしはこの人達に興味がわいた。
それは認めよう。
だってあたしにこんな風に積極的に近づいてくる人なんてあまりいないんだし……。