お前はもう、俺のモノ。



優しい“王子”のふりはいつもしてるけど。


でも。


笹木にだけは本性を見せられる。


そんな俺でも“好き”と言ってくれた。


俺の本性は1年くらい前にしか見てないと思うけど。


あの助けた時くらいしか。



でも、きっとそんな俺でも受け入れてくれると思う。




「守。笹木さん、行っちゃうよ~?」



俺の前の席の、望月 健斗(モチヅキ ケント)が言う。


そんくらい、健斗に言われなくてもわかってるっつーの。


健斗は俺の本性を知ってる奴の1人。

結構親友やってるから。




俺はしばらくそいつらの方に目を向けて、どのあたりに行くのか見ていた。



多分......体育館の裏。


あそこは人通りもないし、ましてやHRが始まりそうな時。




< 54 / 258 >

この作品をシェア

pagetop