お前はもう、俺のモノ。
優しい“王子”のふりはいつもしてるけど。
でも。
笹木にだけは本性を見せられる。
そんな俺でも“好き”と言ってくれた。
俺の本性は1年くらい前にしか見てないと思うけど。
あの助けた時くらいしか。
でも、きっとそんな俺でも受け入れてくれると思う。
「守。笹木さん、行っちゃうよ~?」
俺の前の席の、望月 健斗(モチヅキ ケント)が言う。
そんくらい、健斗に言われなくてもわかってるっつーの。
健斗は俺の本性を知ってる奴の1人。
結構親友やってるから。
俺はしばらくそいつらの方に目を向けて、どのあたりに行くのか見ていた。
多分......体育館の裏。
あそこは人通りもないし、ましてやHRが始まりそうな時。