ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
まだ言い足りなさそうな松嶋を無視して会社を出る。




会社から離れた裕美との待ち合わせ場所は、部長はまず寄らないだろうファーストフード店。





店内に入って中を見渡す俺に手を上げて立ち上がる愛しい姿に。




思わず笑みが零れた。





「ごめんな遅れて。」





『ううん平気だよ。お仕事お疲れさま。』




そう言って微笑み立ち上がった裕美の姿に思わずドキンとしてしまった。




膝丈くらいの丈付近ふわっとしたスカートにほっそいヒールのサンダル。




『??どうかしたの?』





ボケッとその笑顔を見てた俺を小首をかしげる姿に慌てた。




「…やっ…よく毎回着替えてくる時間あるなって思ってさ。」





見とれてたなんて言えるわけもなく、適当にそう答えた。


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