ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
『そんな心配ご無用ですから。』





中にいるだろう裕美の声も聞こえる。





何の話をしてるんだ?





許さないって何を?





頭の中で二人の会話が何を指しているのか考えてたら、

クルッとこちらを向いた松嶋と目が合った。





『男のくせに立ち聞き?』




言われてドキっとしたけれど、





「うるせー。聞こえて来たのは途中からで内容が何の事かまではわかんねーよ。」





『あっそ。私そろそろ失礼するわ。

心配して付いてなんて来なきゃ良かった。

でも、まあ……認めてもらえて良かったじゃない?』




それだけ言って松嶋はリビングへと戻って行った。




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