ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
まどかの手を引いて歩き出す。




いつもは隣に並んで笑顔で俺を見ながら歩いてくれるのに、今日は半歩後ろを俯きながら歩くまどか。




そんな姿に今度は胸がズキンと締め付けられる。




「…まどか、ちゃんと隣歩いて。でなきゃ俺心配だから…」




見えない所で躓かれたら、助けてやりたくても出来ないかもしれない。




『…いいの?隣歩いても…』




そんなの当たり前。なのに何で聞く?




『…怒って…ないの?私お昼にヒドイ事言っちゃったのに…』




立ち止まり、俯いたままか細い声で呟く。




「…もう怒ってないから…」




すると顔をあげて俺を見上げた。
その目は涙目で、今にも零れ落ちそうだった。


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