ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】
『ねえ、何かあった?』





女子生徒も出ていって真由美は不思議そうに聞いてくる。





「さあ?どうしたんだろうね。クラスメイトとかなの?」





『ううん。クラスには居ないし、1年の時も違うクラスだったから。

でも最近よく図書室来るようになったの。何て名前かしら?

貸し出しカードに名前が…』





片付け終えてない本をゴソゴソし始めるその手を掴んだ。





「いいよ調べなくても。
言ったでしょ。俺以外の男の心配しないでよ。」





『心配だなんて…ただ名前が気になっただけ。』





気になっただけ…





「気にならないで…」





俺だけを見ててよ。





他の男になんて気にもかけないくらい俺だけ見ててよ。





『…渉?』





掴んでた手を引っ張って胸の中へと引き寄せる。


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