「近未来少年少女」
第二章 フリーチルドレン

┗世界の入り口






俺は急に怖くなって思わず外へ飛び出した。なんとなくじっとしていられなくなった。

メールを何度読み返しても謎だらけで、全く意味が分からない。


……………今日からフリーチルドレン?俺が?

そんな事言われたって何も変わってないし、やっぱりそんな世界ある訳…………。







『‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐はじめまして、ユウキ』


『!?』


後ろを振り返ると見覚えのある少年が立っていた。

黒髪で色白で細身の体。すぐに絵の場所を聞いてきた少年だと分かった。


君はこっちに来ないのかい?
別れ際に言われた意味深な言葉。

パズルのピースがはまるようにカチッと謎だった空白が埋まった気がした。もしこの憶測が合っているならおそらく………。



『はじめましてだっけ?』


俺はわざと聞いてみた。


『はじめましてだよ』

そう笑う少年はどこか不気味で、前に会った時と雰囲気が違う。



『Mとして君の前に立つのはね』

『!!』


…………………M?こいつが?



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