晴れ、時々、運命のいたずら



「あ、鼻血が出てますよ。」



男性も穂乃花に教えてもらい慌ててハンカチで鼻を抑える。



「ごめん、ありがとう。最近鼻血が出る事が多くてね。」



鼻を抑えて謝る姿に思わず笑ってしまう。


それにつられて、男性も笑う。



「さぁ、もう行かなくちゃ。」



鼻を抑えながら時計を見ると、一気にアイスコーヒーを飲み干した。



「あの…、15時の回は見ないのですか?」



「15時を見ると、家に帰るのが遅くなるからね。」



鼻血が止まった事を確認し、ハンカチをポケットにしまい込む。


その代りにメモ用紙を取り出しサッと書くとそのまま穂乃花に手渡した。



「それは俺の携帯番号だから、またShipの情報教えてもらってもいいかな?」



何のためらいも無く携帯番号を教えてくれた。


松本城で会った事、名古屋で再会した事、そして同じ愛姫が好きと言う事…。


偶然とは思えず、穂乃花は目の前にいる男性に親しみを覚え始めた。



「あの…、私は宮崎穂乃花って言います。中学1年生です。あの…、お名前は。」



名前を聞かれた男性は、最後まで優しく微笑んでくれた。



「福岡翔太、17歳。香川県に住んでいるよ。」


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