晴れ、時々、運命のいたずら



名古屋でのイベントも無事終わり、事務所に来ていた愛姫の元へ、島根が手紙を持って近づいてきた。



「また、愛姫さん宛に手紙が2通来ています。」



同じ、ピンクの封筒と白い封筒。


愛姫はピンクの封筒の裏側を見ると、前回と同じ、『宮崎穂乃花』となっている。



『Ship富山愛姫様。』



(また送ってくれたんだ…。)



自然と口元が緩む。



『先日の名古屋の発売イベント行きました。
やっぱり愛姫さんは可愛くて歌声が綺麗で、感動しました。
見に行って良かったと本当に思っています。
これからも頑張って下さい!宮崎穂乃花。』



(名古屋まで、長野からわざわざ…。)



中学1年生で名古屋まで来てくれた事に感動しながらも、ハッと思い出した事があった。



(もしかして…。)



3列目に座っていた女の子。


13時と15時と2回とも見に来てくれていた。


どう見ても香織を見ている様子はなかった。



(間違いない、あの子だ。)


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