いつまでも
本日12時50分、私は図書室の前の廊下でとある人に会う約束をしている。


待ち合わせ場所に着くと、そこには愛理の友達が立っていた。

バドミントン部の8組。
顔は、愛理に見せてもらったプリクラでしか知らない。


「あ、この子が?」


彼女ーーハルカという名前らしいーーはさばさばとした口調で愛理に話しかけた。


「そうだよー! あれ、イサワくんは?」


「さっきトイレに行ったから、たぶんすぐ戻ってくるよ」


出てきた名前に思わずびくりと反応する。

ろくに顔も知らない友達の友達とこんな形で出会うなんて、ちょっと気まずすぎる。
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