パズルのピースを繋いだら
「なんなの?いきなり話しかけてきて別れろって、失礼すぎる!」
「なんなのって見ればわかるだろ、アホか。俺はストリートミュージシャンだ。」
「そういうこと言ってるんじゃなくて!」
飄々とした態度の男に怒りが湧き上がる一方。聡の時とは違う意味で顔に熱が集まる。
握った拳に力がこもる。
「親切で言ってやってんの。いいから別れとけ。」
「見知らぬ人に言われたくらいで簡単に別れない!」
これ以上話をしても何も実らない。私は最後に一言だけ置いてその場を去った。
苛々で身体の内側が煮えたぎっている。ふつふつと熱い。