遠くの恋人より近くの後輩【壁ドン企画】


分かってるんだよね
他に女が居ることくらい。


あんなに『愛梨愛梨』って
言ってくれてたのに
愛梨のあの字も言わなくなったから。


このまま続けて
最終的には別れを言われて
気が付けばあたし【年】を食ってて・・・
お嫁にも行けなくなっちゃうかな?。


同じ会社の友人夏蓮に愚痴を溢すため
電話をかけた。


「だから いつも言ってんじゃんやめなって!
『お前なんて必要ないんだよ』って
強気で言ってやんなよ」


「そんな~・・・言えないよぉ~」


「言えないって…それでもまだ
好きなわけ?」


「わかんないよ
好きかもしれないし嫌いかもしれないし
でも一人になるのさみしいじゃん
話を聞いてくれるだけでもいいかな?
なんて・・・」


「アホか!!!信じらんない
向こうは 少なくとも愛梨のことなんて
思ってないよ?」


「キツイな・・・夏蓮ってば」


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