モヒカンエイリアン
「さっきからピコピコ鳴っとるけど、お前、全部、迷惑メールやないか」
「うるさい」
「明美ちゃんから7000万届きましたて。こんなん返信するやつが…ここにおった‼こんな間近におりよった‼」
「迷惑じゃないからいいんだよ」
携帯を覗き込むモヒリアンを小突く。
怒らせると爆破されるかもしれないが、それならそれで、別に構わない。
「そっちは友達いるの?」
「わしか?わしは友達いうか、ファンが多いな。こう、カリスマエイリアンやさかいな、キャラが惹きつけるんやろ。シュレ子が、いつもワシの活躍待っとんねん」
「誰それ?エイリアン?」
「まぁ、ある意味、新種のエイリアンやな。新しいっちゅーか、すごいな今しの女子学生は。おっさんついてけへん」
「てか、いくつ?」
「永遠の18歳でございますー」
「10万とんでとんで18歳だろ?」
「んなことはどーでもええんやけどな、感想ノートはこれから、ワシが返事することにしたんや。せやさかい、みんなドシドシ書き込んでや‼それによって話が出来ていくさかいな」
ワケのわからないことを訴えるモヒリアン。
バレてはダメだ、バレては…。
「まさるくん、それ、今、喋った?」