流星×零姫―黒龍の寵愛姫―





目覚まし時計を止めるスイッチを押して、ベットから出る。



学校に、行きたくない・・・けれど、行かなければいかないものね。



私は、顔を洗い終わると制服に着替えた。




「・・・・。」




誰もいない、部屋を見渡した。


そんな部屋を見て、心細くなる。



こんな悲しくなるのは、黒龍とずっと、楽しい時間を過ごしたせいね。


喜びを知ったせいで、一人になると悲しいと思うようになってしまった。




「みんなに、会いたい。」




つぶやいた言葉は、部屋の中に響いた。


今、黒龍の幹部は学校にいるかしら・・・それとも、倉庫のほうにいるかしら。


会いに行ったら、迷惑かしら。




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