流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「早く、乗れ。」
陽也さんがそういうので、私は中に入った。
「どこに行く?」
「えっと、桜ケ丘のショッピングモールです。」
私がそう答えると、陽也さんは運転手にそこに行くように言った。
「ありがとうございます・・・。」
「それより、顔が赤いぞ。
何か、あったのか?」
「いや、そんなこと・・えっ、そうですか?」
確かにまだ、顔は熱を持ったまま。
なんで、こんなに当麻の言葉が頭の中で響いているのかしら。
それと、こんな甘い動機がするのか分からないわ。
―――こんな気持ち初めてで、分からない。