流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
陽也さんは、私を力強くだきしめる。
陽也さんが、私の顎をグイッと上げ、キスをしようとした。
≪俺も好きだよ。≫
当麻の言葉を思い出す。
私は、陽也さんを跳ねのけた。
前までは、私が我慢しなくちゃいけないって思っていた。
けど、当麻以外には触れられたくない。って思ってしまう。
離れたくない。
当麻と、離れたくない。
名誉も地位も要らない。だから、当麻と黒龍の皆と居たい。
私は、頭が混乱する。
母の大事なものを奪った、なのに幸せを求めている。