流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
好きじゃない。なんて言えない。
けれど、私だってあなたに聞いてみたいの。
「陽也さんは、私のことが好きなんですか?」
「そんなに、
私を揺れ動かして、楽しいですか?」
「・・・・。」
何も答えない。
ただ陽也さんは私を見ているだけ。
―――――私は、嫌いです。貴方のこと。
答えきれない言葉が、頭の中で繰り返された。
私は、寝室に向かった。
次は、陽也さんは私のことを引きとめようとはしなかった。
陽也さんのことが、よくわからない・・・何をしたいのか、何をしてもらいたいのか・・・何もわからなかった。