ちっぽけな距離
放課後。

「行こうぜ、梓っち」
「うん」

はあ…。

京君…。

私も、さっきメールした。

【京君‼︎今日一緒に帰れない‼︎ごめんね】

うー…。

結局今日は朝のあれ以来京君とお話しできなかった。

振り返ってみれば、なにが悪いことをしたのが思い当たらない。

と言うか…私が倒れてからだよね⁇

京君が冷たくなったのは。

記憶がない間に、なにかしちゃったのかな。

好きな人から冷たくされたり、避けられたりしたらこれ以上ないくらいに落ち込む…。

だけど…京君への想いだけは変わらないよ。

京君が好き。

大好き。
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