先生が好き
お昼、昼食が来た。
でも、食べたくなくて…ずっと置いておいた。
しばらくすると…
誰かがドアをノックした。
――コンコン…
「…はい…」
「神崎…。」
「先生!?」
「傷どうだ?」
「まだ…痛いし…夜は痛み止飲んでも眠れない。」
先生はうつ向いたまま…頭を抱えていた。
「ごめんな…亜果梨…。」
「えっ…?なんで先生が?謝るの?」
「早く気づけば…こんな事に…」
先生…違うよ。
「違う…先生のせいじゃない…。自業自得。」
あたしがそう言うと…
先生はあたしに…抱きついてきた。
苦しいくらいに抱き締めてくれた。
先生は泣いていた。
先生が泣いていると…
あたしも泣いてしまった。