先生が好き
あたしはそのまま学校を早退して家に帰った。
帰ってベッドに入りうずくまり、いろいろ考えた。
けど…
最後は…
『別れ』
という、言葉しか頭に出てこなかった。
お互いの為だから…
やっぱり別れた方がいいのかな…
―――♪~♪~♪~
携帯が鳴り響いた。
先生からだ!
サブディスプレイを見た時
一瞬…嫌な予感がした。
「もしもし…」
〈神崎…俺だ。〉
「うん…」
〈明日放課後に話が…〉
「うっ…っ…ぅん…」
〈泣いてるのか…?〉
あたしは、もぉ先が見えていて、涙が止まらなかった。
「ぅうん…っ…グスッ…」
〈…ごめんな…〉
プツッ―
プープー…
通話終了の音が頭の中に鳴り響いていた。
その音が別れを告げているように聞こえた。
「せっ…んせい…イヤ…
イヤだよ…」
部屋にはあたしのすすり泣く声が響いていた。