名前も知らない君に恋して



朝のラッシュの
人混みをかき分けながら
急いでホームへの階段を降りる。



2回ある乗り換えのうちの2回目。



その時ふと
めにはいってきた。



鉄柱にもたれて
携帯を触っている男の子。



同じ制服をきて、
同じカバンをもって。



その時なぜか僕の胸がざわついた。
初めての感覚。



いまも忘れない、
どきどきと高鳴る高揚感に
ほてっていく顔。


時が止まったかのような感覚。


急ぎ足で次の電車へ
向かう人混みの中、ただ立ち尽くす。



はっと、意識を取り戻して
足早にいつもの待ち列へ急いだ。



それでもどきどきした胸は
収まらなかった。




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