狙われし姫巫女と半妖の守護者
声を張り上げて、ありったけの力で彼の肩を押す。
でも、すかさず彼は腕を掴んできた。
険しい顔で私を睨む。
「君はどうせ逃げられない。烏天狗総代の兄貴はな、君を妃にして、姫巫女の力を利用しようとしてる」
「妃に?」
驚きで声が裏返った。
目をみはらずにはいられない。
私が無理矢理結婚させられるってこと?
また、姫巫女がなんだとかって理由で?
「ああ。君にも烏天狗一族の恐ろしさはもうわかるだろ? 兄貴の元へ行けば、一生とらわれの身だ」
彼は私に言い聞かせようと声を荒らげた。
私の腕を掴み続ける手にも更に力が込められて、痺れが走る。
次から次へと放たれる言葉がうまく飲み込めずに、頭が混乱している。
抵抗することすらもう忘れていた。
そんな企てがあったことに驚きを隠せない。